RPGツクールのせいでニートになった02 1997年高校時代

高校時代から始めたゲーム製作は、ずっと自分を悩まし続けた。
時間をドブ川に流しだすような真似をした。
恋愛すら知らない人間に、通過儀礼である成長物語がつくれるはずがない。
大学時代は、単位とゲームしかなかった。友人も作らず、サ−クルにも入らず、アルバイトもしないで閉じこもっていた。常に現実は1と0で生み出された電子世界であった。

空想と妄想を抱きながら、流れる日々を過ごした。将来のヴィジョンを持たないで、学力で大学を選んだので周りは最悪だった。それに反発して、湯水のように時間と金を消費し続けていた。

そんな生活の一部で考えついた、現実逃避の手段が『ゲーム作り』であった。
この逃避を思いついたのは高校生からであった。
ゲームを作るという欲望はゲームをする欲望よりも高貴で華やかで、権威があった。

創作活動を通して、優越感を得ることに僕は夢中であった。
この妄想を続ければ学校生活も苦痛ではなく、労働として還元することが可能であった。

学校生活を副業とし、『ゲーム作り』を本職にすることよって満足していた。

調度『RPGツクール』という、小学生でもRPGがつくれるツールが手元にあったので、妄想は実現できそうであった。
この妄想は、自己の正当性を作り出し、劣等感や嫉妬心を忘れさせた。




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