人がニートを辞めるためには 11  よし、就職セミナー行こう!

僕はハローワークの紹介で
市と某企業が主催する就職セミナーに参加した。
面接に落ち続けた僕は藁にも縋りたい気持ちだった。

1 一日目 コミュニケーションスキル

2月初旬、市のコミュニュニティーセンターで
就職セミナーが行われた。
20代〜30代の若者が15人程集まった。

まず、リクルート関連の講師が始めたのは
コミュニケーションスキルの講座だった。

参加者2人がペアになりお互いを自己紹介させた。
そして、皆の前でペアの人を紹介させた。
パートナーの長所や短所を紹介しあう時間は数十分しかない。

僕は、パートナーの方を紹介した。
かなり緊張してしまい、言葉がうまく出せなかった。
それでも講師は問題ないと言ってくれた。

参加者たちは、本名とニックネームを名札につけて
お互いをニックネームで呼んだ。

その後、テーマに沿った討論会や簡単なゲームをして
参加者同士でコミュニケーションをした。

2 二日目 実践訓練

二日目は実践訓練だった。
適性検査 R-CAPをする事になった。
適正検査で適職は芸術家だったのは残念だった。

実践訓練と言う事で模擬面接と履歴書の書き方を習った。
模擬面接では面接する側に立って相手に質問した。
面接する側に立つと相手の長所と欠点が見えてくる。
他の参加者と欠点を指摘しあいながら面接の仕方を学んだ。

履歴書の書き方は、第一に詳しく書く事を勧められた。
履歴書は面接官に質問させる資料。
履歴書を省略して書くと面接官は受験者に詳しい質問できない。

質問させる余地を履歴書に書く事によって好印象を持つようになるそうだ。
職務経歴書にアルバイト経験を詳しく書くように勧められた。
講師はアルバイトも立派な社会人経験だと言った。
僕はアルバイト経験が無駄ではなかった事に安心した。

3 三日目 企業訪問

三日目は講師から転職経験や就業経験の話を聞いた。
講師は、自動車の営業職に勤めていたがうつ病になってしまい
リクルート関連の会社に転職した。
うつ病にならない為に真剣に仕事を選んで欲しいと教えられた。

午後からは企業訪問をする事になった。
最初は警備会社の新人職員とその上司の方に話を伺った。

新人職員は他業種からの転職して
上司の方は未経験でも彼の人柄で採用したとの事だった。
未経験でも採用する企業がある事を知った。

もう一つは、電気通信会社だった。
技術職は大変であるがやりがいあると教えられた。
技術職だからこそ皆との連携が大切であると知った。

この時に僕は技術職を目指す事を決意した。

4 就職セミナーの功績

就職セミナーで行き詰まりから救ってもらった。
コミュニケーションスキルの向上や模擬面接や履歴書の書き方は
とても参考になった。
実際に面接する立場の方や現場の第一線で働いている方の話を聞く事ができて良かった。

就職セミナーから3ヵ月後
友人と僕は面接に受かり、無事就職を決める事ができた。

就職セミナー