人がニートを辞めるためには 4  理想の自分を倒せ

「間違った理想は俺自身の手で叩きつぶす!」 -Fate/stay night より

理想の自分になりたい。あの人のようになりたい。
人は理想を掲げて夢を追い続ける。

でも、それが他人によってつくられた理想だったとしたら。

ニートになって以来、自分と新卒で就職した同級生と比較してしまう。
自己嫌悪に陥って、『就職できた自分』を想像してしまうのだ。

就職して彼女をつくって、結婚して子供がうまれる自分。
理想の自分が輝けば輝くほど、それになることができない
自分を卑下してしまう。

理想の自分は、誰かを羨んでつくった自分では
ないだろうか。
みんな、あなたに理想の自分を押し付ける。
「モテろ」「彼女作れ」「結婚しろ」「就職しろ」「子供をつくれ」
それに応えても、次から次へと理想の押し付けられる。
最後にはあなたの子供へ理想の押し付けをするだろう。
不幸の連鎖は止まらない。

理想のアイツが幸せのはずが無い。
理想を押し付けられたロボットに幸せなんか無い。

自分を愛せない人に、自分の妻や子供を愛せない。
理想のアイツはきっと家族崩壊寸前だ。
だってアイツは自分がベースなんだぜ。
棚から牡丹餅の幸運で結婚しても、自己承認の弱い自分なんだ。

理想のアイツのせいで、自分が不幸に見えてしまう。
今の自分を受け入れて、アイツを倒さないと幸せになれないと思う。

理想の自分の倒し方は以下のコンテンツに載っている。

自分のうけいれ方 競争社会のメンタルヘルス(PHP文庫)

自分のうけいれ方 競争社会のメンタルヘルス(PHP文庫)

Fate/stay nightはネタバレになるので詳細は割愛するが
UNLIMITED BLADE WORKS』のシナリオ(原作ゲーム)が秀逸なので
是非プレイして欲しい。

人生は不公平だ、自分はとことん不幸だ。
脆弱な自分を受け入れる事、自分を認めることが大事であると
『自分のうけいれ方』にて加藤諦三は述べている。

就職できなかった自分、ブサイクな自分、キモオタな自分
それは全部自分なのだ。
いっぱい悲しんで、たくさん泣き続けて自分を受け入れなくてはならない。
自分を受け入れた痛みは、他人を受け入れる力になる。
自分を受け入れないと劣等感で苦しめられる。
理想のアイツとのギャップで鬱になる。

理想のアイツはあなたの影であり悪魔なのだ。
アイツは幸せそうな顔をして平気であなたを傷つける。

弱い自分を受け入れて、運命を受け入れて
それでも、先に向かって歩めば
理想のアイツは倒せる。

理想のアイツは倒せば、他人に理想を押し付けることはない。
あなたの理想を子供に押し付けるような事は絶対にしない。

ありのままの自分と和解せよ。
それが幸せの第一歩だ。